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Blog 02/18/2016 シリコンバレー | ワイン | 出張 Manabu Nitta

シリコンバレー出張の楽しみ方 – カリフォルニアワインカントリーについて

こんにちは。Nissho Electronics USAの新田です。

さて、今回は仕事から少し脱線しますが、出張でシリコンバレーにいらっしゃる皆様が楽しみにされているカリフォルニアワインに関連する記事を書きたいと思います。専門知識があるわけではありませんので、ワイナリーツアーを検討する場合、或いはレストラン/ワインショップでワインをオーダーする際に、参考になるような情報提供を目指したいと思います。 ということで、第一回目の今回は「カリフォルニアワインカントリーについて」。 カリフォルニアワインと言ったらNapa、日本から出張でいらした場合、Robert MondaviやOpus Oneを訪問するというのが定番になっています。ただ、実はカリフォルニアはNapa地域に限らず、非常に多くのワイン名産地があります。好みのワインはNapa以外から見つかる可能性も? ではまずは、これら地域の説明と各地域で有名なワインの種類について説明をしたいと思います。

カリフォルニアワインカントリー

スクリーンショット 2016-02-19 午後2.21.41

カリフォルニア州はワイン生産国として有名なフランスの約3/4の面積をもち、2,000近くのワイナリー、4500近くのブドウ栽培農家が存在していると言われます。ワインで有名な地域は他にもWashington州やOregon州(Columbia Valleyが有名)等がありますが、カリフォルニアワインはなんと全米に出回るワインの85%近くを占めているようです。 ワイン生産地域は大きく4つのコーストに分けられます。

  1. North Coast - Napa ValleyやSonoma Valleyが有名
  2. Central Coast -Paso Roblesが有名
  3. Central Valley - 内陸に位置する
  4. South Coast - ロサンゼルス南からメキシコ国境の地域

North Coastが最も有名なワイン生産エリアでありカリフォルニアワインカントリーという表現はNorth Coastを指すこともあるようです。その為、サンフランシスコ或いはサンノゼエリアからワイナリーツアーを検討する場合、知名度のみならず移動距離(サンフランシスコから1時間程度)や景観の関係からNorth CoastにあるNapa Valleyへ訪問される方が非常に多くなりますが、North Coast内でもSonoma Valleyや実はCentral Coastにも立派なワイナリーも多く、これら地域へのツアーを検討することも十分可能といえます。

ワインラベルでの地域の見分け方

カリフォルニアワインを手にすると、Napa, Sonoma等表記を見つけます。ただ、時にそれ以上の細かな表記があり、何を意味するのかわからないケースも多いと思います。ワインラベルでの地域の見分け方はどうすればよいのでしょうか?

カリフォルニアワインは通常、産地名が州名、郡名、AVA名(アメリカ政府承認ブドウ栽培地域)で表示されています。州名(California State)や群名(Sonoma County, Napa County等)はわかり易いですが、難しくしているのはこのAVA。1978年に導入されたこの制度は、ブドウの生産者或いは生産者グループが州政府に請願し承認されれば成立する、地理的かつ政治的なブドウ栽培地域を特定するものです。土壌・気候面から土地により生産されたブドウの品種や価値は大きく異なります。そのため、ブドウの価値を高めるためにAVAが設定されていると入っても過言ではありません。

AVAの例はSonoma Countyで言うとAlexander Valley, Dry Creek Valley, Russian River Valley等、当地で良くワインを飲まれる方は聞いたことがあるのではないかと思います。 カリフォルニアワインを手にとった際、California Stateとのみ記載されたワインは、カリフォルニア州内で生産されたブドウ100%の利用、Sonoma County, California State*と記載されたワインは、Sonoma郡で生産されたブドウ75%以上の利用、Alexander Valley, Sonoma County, California State*と記載されたワインは、Alexander Valley(AVA)で生産されたブドウ85%以上を利用する必要があるという決まりがあり、AVAまで表示されているワインは傾向的には価値も前者と比較し高めということになります。※CountyやAVA表記がある場合は、StateやCountyの表記が割愛されているケースもあります。

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 California State / Sonoma County, California / Napa Valley, Napa County, California各々のケース

カリフォルニア州内でも90以上のAVAが設定されています。全てを覚えることは難しいですし、それだけで味が決まるとは限らないため、あくまでカリフォルニアワインがお好きな方が対象のワインがどの地域で生産されたブドウかを把握し、その土地の気候や土壌を想像しながらワインを頂く上での参考情報程度にされることをおすすめします。 ちなみに、更に地域を限定するケースとして、こだわりのワインは特定のワイン畑で採られたブドウのみを利用したワインとして”Single Vineyard”と説明される場合もあります。生産量が少ないことから多くの場合はなかなか一般酒販店では手に入らず、ワイナリーでのみ購入可能となるわけです。ワインにより表記は異なりますが、例えば、漫画“神の雫”でも取り上げられたHeitz CellarのSingle Vineyardワインは、Martha’s VineyardやTrailside Vineyard等と表記され、その価値も非常に高くなっています。スクリーンショット 2016-02-19 午後4.11.32

(Heitz Celler / Martha’s Vineyard Wine)

地域毎の主流となるブドウ品種

冒頭、ブドウ生産地域について説明しましたが、地域毎に生産されるブドウ品種が異なります。これは、土壌と気候によりどのブドウ品種が育ちやすいか異なるためです。 カリフォルニアで栽培されている筆頭品種は、黒ブドウはCabernet Sauvignon, Merlot, Pinot Noir, Zinfandel, Syrahの5品種、白ぶどう品種はChardonnay, Sauvignon Blancの2品種となっています。小規模ながらも他にも様々な品種が育てられていますが、これら7品種を理解しておけば十分でしょう。

温暖な気候で育ちやすいCabernet SauvignonやSyrah, 冷涼な気候を好むPinot Noir等、育てにくいブドウ品種もあれば、MerlotやChardonnay等環境への適応能力が優れており、生産されやすいものもあります。AVAにより異なりますが、一般的にNapa Valleyは温暖、Sonoma Valleyは太平洋からの冷たい風が流れこむ冷涼な気候になる傾向から、各々Cabernet Sauvignon、Pinot Noirの生産が適しており、自ずとそれら地域のワイナリーも同品種を中心に醸造する傾向が強くなりました。その為、Napa Valleyでのワイナリー巡りはCabernet Sauvignonが多く、Sonoma ValleyはPinot Noirを中心にZinfandel, Chardonnayが多いという傾向になっています。

その他のCentral Coast、Central ValleyやSouth Coastはカリフォルニア独自品種と言われるZinfandelやChardonnay等比較的育ちやすいブドウ品種が多く、結果的にそれら品種のワインは生産量が多くなることから他の品種よりも値段もお手頃なものが多いと言っても良いかもしれません。

改めてワインのラベルを見てみてください。前述したブドウ生産地域に関する情報にくわえて、これらブドウ品種が表記されている場合が多いかと思います。”Zinfandel / Alexander Valley, Sonoma Coast, California State”と記載されているワインは、Alexander Valley (AVA) で生産されたZinfandel品種のブドウを利用したワインということになるわけです。

ちなみに、複数のブドウ品種をブレンドして作られるワインも多いことを補足しておかねばなりません。いわゆる、ボルドー風と言われるタイプです。比率により、主流となるブドウ品種がラベルに記載されているケースもありますが、RED或いはWHITEとのみ記載されるケースもあります。必ずしもブレンドワイン=安いワインというわけではなく、ベストな風味を創りだす上でブレンドしている場合もありますので、自分が一番好む味はブレンドワインから見つかる可能性も高いと言えます。

ブドウ栽培地域とワイナリー所在地の違い

地域毎に育つブドウ品種が異なることは前述しました。では、ワイナリー巡りすると同地域で生産されるブドウ品種のワインしか飲めないのでしょうか?

ワイナリー巡りをするとワイナリー毎にVineyardとWineryという表記を使い分けたり、合わせて利用したりしているケースを見たことがあるかと思います。Vineyardはぶどう畑、Wineryはワイン醸造所を指しますので、通常テイスティングで訪問する場所はいわゆるワイン醸造所のテイスティングルームを指します。

スクリーンショット 2016-02-19 午後2.25.28

そのため、一般的にVineyard & Wineryという表現のワイナリーはブドウの生産とワイン醸造双方を行っており、Wineryとしか表記しかされていないワイナリーはブドウを買い入れワイン醸造のみを対応しているケースが多くなっています。

わかりましたでしょうか?Napa ValleyにあるワイナリーはNapa CountyにあるVineyardから採れたブドウでワインをつくるケースが多いですが、Vineyardからワインを買い入れ、同Wineryで醸造し販売しているケースもあります。その為、Napa地域のワイナリーは必ずしも全てNapa County或いは同County内のAVA産ブドウを用いたワインとは限らず、他AVA、Sonoma Countyや他County産のブドウによりワイン醸造しNapaのワイナリーで販売している場合もあり、結果的にはNapaのワイナリーでもCabernet Sauvignonに限らず、様々なブドウ品種のワインを味わい・購入することができるのです。

とはいえ、ブドウの運送に伴うダメージや品質劣化等の問題もあることから、やはりその地域で育てられたブドウはその地域で醸造される傾向が強いですので、好みのブドウ品種がある場合は、ご自身が好きなブドウ品種が多く生産されている地域のワイナリーを訪問されることをおすすめします。

いかがですか? 今回はカリフォルニアワインカントリーについての基礎知識を中心に説明させて頂きました。 次回は実際カリフォルニアワインを楽しむ際に知っておくと良いことを中心に説明させて頂きます。

シリコンバレーへの出張時はNissho Electronics USAにご連絡下さい

Nissho Electronics USAでは、日本のお客様に最新テクノロジーをいち早くお届けするため、米国シリコンバレーにおいて市場調査・ベンダー発掘等の活動を実施の上、情報発信しております。 出張で当地にお越しになられる際は、是非当社お立ち寄り下さい。 その他、出張に伴う問い合わせなどございましたら、問い合わせフォームによりコンタクト下さい。

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著者紹介

Manabu Nitta

Manabu Nitta

2013年4月-2016年3月までNissho USA Presidentとして在職し日商エレクトロニクスに帰任。当社オウンドメディアやソーシャルメディアサイト立ちあげとIoT,SD-WAN,Securityを含むICT全般トレンド発信に加えならびに趣味を活かし、ワインに関する記事を発信している。

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