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Blog 12/21/2015 ICT全般 | SDN/NFV | エンタープライズ | サービスプロバイダー | ネットワーク Manabu Nitta

なぜ今、Software Defined WAN(SD-WAN)が必要とされているのか?1 – WAN環境の課題

こんにちは。Nissho Electronics USAの新田です。
前回のブログ「すぐに効果が出る、大企業エンタープライズが今取り組むべきネットワーク対策」ではエンタープライズがネットワーク分野において投資すべき技術としてSD-WANを挙げました。今回のブログでは2度に分けて、なぜ今、SD-WANが必要とされているのかを詳しく述べていきたいと思います。

Wide Area Network(WAN)の現状

近代のWANは1969年 ARPANETの展開を切っ掛けに、1990年台より本格的な普及が進んだインターネットの発展と共に増強されてきましたが、その期間、企業WAN通信に関する技術は時分割多重方式(TDM)、フレームリレー、非同期転送モード(ATM)やL2/L3専用線或いはVPNの4つを主流に運用されてきました。

主な新しいWAN技術はこの10年間市場に登場しておらず、現在も多くの企業ネットワークはL2/L3専用線或いはVPNとインターネットの2つのWANサービスを利用し運用されています。その中、企業内データは増大し続けネットワークトラフィックを切迫するのみならず、企業アプリケーションは急速なクラウド採用に伴う大規模な変化を遂げつつあり、現状のWANでは様々な課題が発生する可能性がでてきました。

WANは何が問題なのか?

では何が課題となるのでしょうか?従来、企業を取り巻くユーザとアプリケーションに関する需要は予測可能であり、それをもとにトラフィック・パターンや帯域幅を設定していました。しかし、状況は徐々に変わりつつあります。仮想化技術やクラウドサービスが発展し続けています。VoIPやビデオのような遅延に敏感なリアルタイム・アプリケーションが企業にとっても必要不可欠となっています。

企業内におけるクラウド活用、データセンタ統合、モバイルワーカーの増大によりネットワーク・トラフィックパターンは変化しています。デスクトップ・サーバ・アプリケーション等の仮想化に伴い、ネットワークに対する負荷も増大しています。更なる問題は、これら需要は増大かつ変化し続けていることです。

結果的に、ネットワークのプロたちはトラフィックの増大と多様なアプリケーション採用によるトラフィックフローの複雑化、更には変化し続ける需要に対する最適なネットワーク提供を満たすことができない、柔軟性に欠ける従来型WANアーキテクチャにおいて大きな課題を抱えることとなったのです。

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パブリッククラウド利用に適さないネットワーク設計

現在多くの企業が、インターネットトラフィックの大半を企業WANを介した上で、本社拠点或いは主要DCよりインターネット網に抜けるよう設計されております。これにより運用上全トラフィックを管理することは可能ですが、結果ネットワークコストと遅延の増大に繋がる原因となっていました。

従来はこの運用でも大きな問題は発生しませんでしたが、パブリッククラウドサービスや多様なアプリケーションの活用によるインターネットトラフィックが急増する中、徐々に大きな問題へと発展しつつあります。

クラウドサービスプロバイダは、グローバルDNSやデータセンタの地域分散かつダイレクト・ピアリング等によりアプリケーションの性能向上に努めていますが、企業がこれまで同様のWAN設計を継続する限りはそのメリットを享受することはできません。

クラウドはデータセンタがネットワークのハブであるという概念をひっくり返しました。プライベートクラウド、パブリッククラウド或いはハイブリットクラウド環境は、企業ネットワークの境界線を拡張させており、その結果、企業内の接続性やセキュリティー運用についても多くの課題をあたえています。

ネットワーク担当者が今後ネットワーク設計で考慮しなければならない項目は膨大な数にのぼります。重要な項目だけでも以下の通り。頭を抱えるネットワーク担当者の様子が伺えます。

  • L2/L3 VPNや専用線、ブロードバンド、LTE等の異種転送ネットワークを至る所に張り巡らし十分な接続性を提供・管理する。
  • ネットワークのあらゆるポップでポリシーとコントロールを埋め込む。
  • 不十分なネットワーク全体のセグメンテーションと弱い暗号化ポリシーにより発生したネットワークセキュリティーの脆弱性を軽減させる。
  • 新しいアプリケーションのプロビジョニングにかかる長いリードタイムへの対処を進める。
  • パブリッククラウド、VDIや広帯域を必要とするアプリケーションに関連した頻発する性能課題の管理を行う。

経営層からの要望

このような複雑な対処が必要な中、忘れてはならないことは経営層から提示されるミッション。それは、コスト削減です。仮想化技術や各種クラウドサービスの活用により一見、運用効率向上やコスト削減を達成したように思われがちです。但し、裏にはネットワーク環境の増強、セキュリティーの向上と都度発生するアプリケーション性能の改善に対する対処を進めねばならず、根本的な解決策を検討しないかぎり、運用負荷とコスト増へとつながりかねません。

では、どのような対処をすべきなのでしょうか? 次回のブログでは、「なぜ今、Software Defined WAN(SD-WAN)が必要とされているのか?2 - WANイノベーションの必要性」にて説明をさせて頂きます。

日商エレクトロニクスが提供するハイブリットWANソリューション

日商エレクトロニクスは、上記全てのお客様層に対し、お客様が複数拠点のネットワークコネクションを安全かつまるでユーティリティかのように扱うことを可能とし、ネットワーク基盤を意識せずにアプリケーションとサービスに対する更なるイノベーションの展開を支援するため、Viptela製品を中心に当社サービスをあわせ提供させて頂きます。

Viptela製品ならびに関連サービスの詳細につきましては、日商エレクトロニクスWEBを参照の上、お問い合わせ下さい。

画像:shutterstock

 

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著者紹介

Manabu Nitta

Manabu Nitta

2013年4月-2016年3月までNissho USA Presidentとして在職し日商エレクトロニクスに帰任。当社オウンドメディアやソーシャルメディアサイト立ちあげとIoT,SD-WAN,Securityを含むICT全般トレンド発信に加えならびに趣味を活かし、ワインに関する記事を発信している。

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