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Blog 04/17/2017 SXSW | イベント Yukiharu Matsugu

SXSW2017 現地レポート#2 – UberとLyftがいない街、オースティンの交通事情の変化とは

※2017/6/19 追記 UberとLyftが使えるようになりました。

こんにちは、Nissho Electronics USAの真次です。

IT、音楽、映画の祭典 South by Southwest(以下SXSW)に参加してきました。

SXSWは3月10日から19日にわたってアメリカ南部のテキサス州オースティンで開催され、1987年 から続いている歴史あるイベントです。イベント会場も街中にあり、カンファレンスというより街全体のお祭りといったかんじ。会場近くの6th Streetは歩行者天国となり、夜遅くまで音楽とお酒を楽しめます。

参考: SXSW2017 現地レポート#1 – Startupの登竜門、Accelerator Pitch Event

イベント会場となるオースティンではタクシー市場が短期間で大きく変動したのが特徴的です。今回はオースティンの最新交通事情についてご紹介します。

タクシー配送サービスの市場が大幅に拡大

アメリカでの交通手段は基本的に車が便利です。電車やバスなどの公共の交通機関が発展している都市はあるものの、日本と比べると充実しているとは言えません。出張でシリコンバレーへ行く際には、タクシー配送サービスのUberもしくはLyftを利用するのが主流です。この2つのサービスは運転手への支払いや目的地へのナビゲーションをシステムが管理してくれるので、大変便利です。さらに、通常のタクシー料金よりも安い相乗り機能がついており、1回5ドル〜10ドルで気軽に利用することができます。私もこの2社のサービスを使って移動しています。

2015年にUberは従来のタクシーやレンターカーを抜いて移動手段のトップになりました。アメリカへ出張するビジネスマンの40%がUberを利用しており、2016年には52%に増加しています。

SXSW01-compressor (1)

※Source: Certify

後発の類似サービスであるLyftが登場し、2016年にはUberの作った市場をLyftがじわじわと奪っていきました。

SXSW02-compressor (1)

※Source: Certify

これらのグラフを見ると、交通事情が急激に変化し、2社がいかに早く市場を勝ち抜いているのかがよくわかります。

オースティンではUberとLyftが使えない?

しかし、オースティンでは現在どちらも使うことができません。なぜでしょうか?

オースティンではドライバーの身元確認が大変厳しくなりました。オースティン市議会はドライバーの指紋をもとにしたバックグラウンドチェック制度を始めることを表明し、登録ドライバーの指紋を届け出ることを2社に対して指示をしました。指紋によってドライバーのバックグラウンドを確認し、安全性を高めることが目的です。

しかし、2社は既に独自のバックグラウンドチェックを行っており、市の方針を不必要なコストであると強く反発しました。過去最大級の$8.6Mの資金を投じキャンペーンを起こし、住民投票まで持ち込みましたが、56%が市議会の方針を支持したため、2016年5月にUberとLyftはオースティンから撤退しました。

巨人が立ち去った後、スタートアップの競争が始まる

UberとLyft撤退後、全米で11番目の人口がいるオースティンは一時的に混乱しました。しかし、強すぎる2社が立ち去った後、10 以上のスタートアップが参入し、オースティンは全米で最も激しい競争地域となりました。その中から利用者数も多く、主流になりつつある3社をご紹介します。

1. Fasten - ボストン生まれの配送サービス

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2014年にBostonで設立。Boston、Austinで利用可能。Fastenが受け取る手数料を下げて、Driverの手取りを多くしています。SXSW2017では公式サービスアプリとなっていました。開催期間中、27万回の乗車を記録し、最大手のRide Austinを上回りました。

2. Ride Austin - Austinの非営利サービス団体

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Uber,Lyft撤退後、Austin市民および観光客の移動手段をを維持するためにAustinの非営利サービス団体が開始したサービスです。Austinでのシェア45%以上で最大手です。サービス提供エリアはAustinのみ。寄付の仕組みが特徴的で、$8.67といった端数が出る場合に、切り上げて$9.00とし、$0.33を希望する団体に寄付をすることができます。女性の方は女性ドライバーを希望することも可能です。開催期間中は18万回の乗車を記録しました。

3. Fare - お気に入りのドライバーを保存

Fare-compressor

2015年にPhoenixで設立され、Austin, Corpus Chiristiで利用可能です。事前予約およびお気に入りドライバーを保存できるのが特徴です。開催期間中の乗車数は未発表。

3社のインターフェースを比較

UI-compressor

左からFasten、Fare、Ride Austinになります。いずれもUber,Lyftに近いインターフェースとなっており、使い方も自分の場所を指定していきたい場所を入れるだけです。

3社の機能比較

system

3社の差は少なく、せっかくなのでオースティンへ行った際には3社とも利用して使い比べてみるのはいかがでしょうか?

費用には差がありません。どの会社もまだ規模が小さいためか、SXSWのようなイベント時にはシステムが追い付かず、呼んでも車がなかなかこないケースもあります。手間はかかりますが、安心して移動するためには3社ともダウンロードしてして使うことをおすすめします。時間帯によって各社の料金見積が違うケースもありますので車を呼ぶ前に概算費用を確認しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。アメリカではテクノロジーの進歩により市場が目まぐるしく変動しています。アメリカのスタートアップはそういう市場に柔軟に対応して激しい競争を勝ち抜いています。ユーザーも変化に柔軟に対応し、ハプニングにも面白がっておおらかに対応しています。

アメリカへお越しの際は是非、Nissho Electronicsへお立ち寄りください。優秀なスタッフが最新事情をお話し致します。

お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

こんなことを調べてほしい!などございましたらぜひご連絡ください。

日商エレクトロニクスのサービスの詳細はこちからから

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著者紹介

Yukiharu Matsugu

Yukiharu Matsugu

2016年4月よりNissho USAに着任。屋外ネットワークとコンピューティングが得意。ITがワークスタイルを変革できると信じて日々最新情報を収集中。サッカーと将棋が好き。

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