シリコンバレーテクノロジー 2017.07.21

シリコンバレーの活力は大学にあり?!カリフォルニアにある大学をご紹介

こんにちは。Nissho Electronics USA細井です。

2017年も6月に入りますと、アメリカの学校は1年の期間が終わりを迎えます。シリコンバレーの企業の英知、向上心、労働力を支える一つの要素として大学教育がありますが、実際にどのような大学があるのでしょうか。スタンフォード大学やカリフォルニア州立大学(UC)バークレー校など一部の有名大学を除き日本では殆ど知られていないのではないかと思います。実際は沢山の大学があり、日々街中を車で走っていると色々な大学が街中にある事に気がつきます。アメリカでは一度就職した後でも、キャリアアップ・キャリアチェンジのために、大学で学び直すという選択を行うことが日本よりも一般的に行われています。大学でもそういった生徒のためにマスタープログラム、ディプロマプログラム、サーティフィケートプログラム、MBA等の様々な選択権を用意しています。

今回はシリコンバレーの大学事情を紹介致します。

カリフォルニア州の大学の種類は大きく分けて3種類

カリフォルニアはアメリカで1番人口が多い州です。サンノゼ市は人口100万人強、近隣にサンフランシスコも含めたベイエリアでは200万人を超える人々が住んでいます。そして大学数は260学校強(公立校は160校強、私立校:100校強)もあります。

カリフォルニア州にある大学のカテゴリ―は大きく次の3種類あります。

  • National Universities (総合大学):博士号、修士号、学士号の学位を提供している大学。
  • University master’s   :修士号、学士号の学位を提供している大学。
  • Community Colleges:多くが2年生の専門大学。4年生の大学に編入を目指す学生も多い。

 

それぞれ特徴を出して差別化を図る

スタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校は著名な起業家や投資家を輩出しているということで有名です。高等な学問や技術を学べるのはもちろん、そのステータスは絶大で、スタートアップをはじめる際に必要なメンターや投資家等、有力な人脈を形成できるのが魅力です。勉強内容の傾向として学術系のものが多く、研究者もしくは起業家向きとも言われてもいます。そこで、その他の大学やカレッジも、実務に即したカリキュラムを工夫し、実企業で働く実践を身に着けられる(いわば即戦力)という事で各校差別化をはかり特色をだしているようです。

もちろんシリコンバレーにはスタートアップ企業だけではなく、既に成功を収めた大小様々な企業がありますので、実企業の現場での活躍を目指す方向きの就職率の高い大学もあります。特に2年制のコミュニティーカレッジでは、上記の特色に加え、4年生大学への編入実績なども人気を左右します。特に留学生では、いきなり人気のある4年生大学への入学は困難と考え、まずは編入数の多いコミュニティーカレッジに入学し、上位の成績を収め編入を目指すという学生も多い様子。コミュニティーカレッジも人気なところは相当な難関校です。ターゲット市場と差別化・・・大学もビジネスとしての方向性が感じられて面白いですね。

以下に、幾つかの大学をピックアップしてご紹介致します。

1. サンタクララ大学 (Santa Clara University)

サンタクララに位置する私立大学。土地柄、シリコンバレー企業の社会人MBA(パートタイムMBA)のコースも盛んで、ポジションを築いている。

2.サンノゼ州立大学 (San Jose State University)

サンノゼエリアでは、近年一番就職率が高い大学と言われています。カリキュラムとして、SWのプログラミングやHWの開発に関する実際の企業において即戦力になりえるものが多く、企業から人気が高い大学として特徴を出しています。

3. メンローカレッジ(Menlo College) 

シリコンバレーの中心地、メンローパークに位置し、幹線道路であるEl Camino Real通りの繁華街にあるコミュニティーカレッジです。アート系に強いと言われています。確かに周辺はお洒落な街で、デザインセンスにも溢れている印象です。

4. デアンザカレッジ (De Anza College)

アップル社の本社のあるクパチーノエリアにあるDeanzaに位置する公立のコミュニティーカレッジ。土地柄、世界各国(50か国以上と言われる)から留学生を多数受け入れています。成績が優秀な学生も多く、カリフォルニア大学やカリフォルニア州立大学への編入生を非常に多く輩出している事で人気が高いカレッジです。

5. サンノゼシティーカレッジ (San Jose City College)

San Jose City Collegeは1921年設立の100年近い歴史のある学校で、スポーツに力を入れており、多くのスポーツ選手やオリンピックメダリストを輩出しています。建設関係や幼児教育など、資格取得につながる実践的なプログラムがあります。

夏休みはMBAのインターンの季節

6月も2週目からは各大学も年度が終わり夏季休暇に入ります。その間を利用して、MBAコースの学生がインターンシップで企業で働き、企業の雰囲気を体験しまた自らを売りつつ現場の仕事、環境を経験します。求人数が多く人気の高いシリコンバレーは、カリフォルニア近隣の大学からだけではなく、ニューヨーク、ボストン、ミシガン、フィラデルフィアといった全米各地からインターン生がやってきます。就職に際し、仕事内容だけではなく、気候、治安、街の雰囲気といった生活環境も経験し、希望を固めてゆくとの事です。カリフォルニアは気候が良くカルチャーとしても多様性に富んでいるので、インターンの時にエリアを決めたという学生も多いです。日本でも就職活動期間にインターン制度のある会社も増えてきましたが、具体的なイメージが得られる学生にとっても企業側にとっても双方メリットのある良い制度だと思います。

目指せジョブス、スピルバーグ、イーロン・マスク! そして誰もがオンリーワン

カリフォルニア州には上述した、有名なスタンフォード大学、UC Berkeley、UCLA、の他にも、優秀で特徴のある大学やコニュニティーカレッジが多くあり、世界各国から留学生が集まってきています。また社会に出られた後も、MBA留学などの目的で大学に通われている方々が多くいます。若い時期にこのシリコンバレーで過ごし、学び、多くの方々と知り合い、多様性を身に着けるのは大変貴重な経験だと思います。日本からも多くの学生がチャレンジし、カリフォルニアの青空の下で過ごし、次世代の世界を有意義なものにする、次のGoogle、Facebook、Apple、Tesla、などなどが出てくることを目指して欲しいと思います。

今回ご紹介できたのはほんの一部です。その他にも特色のある大学が数多く存在し、さすがカリフォルニアですので、キャンパスは大きく格好が良いです。ご出張でシリコンバレーを度々訪れる機会の多い方は、米国到着した午後などに、時にはシリコンバレーの大学巡りなどをしてみるもの楽しいかもしれませんね。

Nissho Electronics USAは様々な観点からシリコンバレーで調査を行い、日商エレクトロニクスと連携し、お客様に対し最適な提案をしてまいります。

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この記事を書いた人

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Tatsuo Hosoi

2016年3月までネットワーク及びサイバーセキュリティー分野のマーケティングを担当。同4月にNissho USAのPresidentに着任し、ICT全般のマーケティングを担当する。最先端の動向を掴むべく、持ち前の行動力を活かし、青空の下で日々、東西南北動き回る事を楽しみにしている。

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