シリコンバレーテクノロジートレンド 2019.09.04

【CLOUD EXPOレポート】「攻めのIT」を支援するAIOpsとは?

IT management

こんにちは、Nissho Electronics USA 能任です。

6月24日から26日にかけて、米国カリフォルニア州サンタクララでCLOUD EXPOシリコンバレーが開催されました。同イベントは世界中で10年以上続いている歴史のあるカンファレンスで、米国では毎年夏にカリフォルニア州、冬にニューヨーク州で開催されています。このカンファレンスで取り扱うテーマは多岐にわたり、クラウド、DevOps、IoT、FinTechなど幅広い分野をカバーしているため、多種多様なベンダーやユーザーが参加しているのが印象的でした。

その幅広いテーマのなかで今回ご紹介したいのは、同カンファレンスで最も注目を集めていたテーマの1つである「AIOps」です。

1.  今求められるのは「攻めのIT」

ここ数年、IT活用方法として中心になっているのは、人手がかかる作業を自動化してコスト削減に繋げるなど、「バックオフィス関連のシステムをいかに効率化するか」という課題に対するソリューションです。

これはいわゆる「守りのIT」と呼ばれる領域で、2019年も引き続き重要な位置付けになると予想されています。ただそれ以上に現在注目されているのが「攻めのIT」です。

「攻めのIT」とは、「新しいビジネスモデル、つまり新たな価値を生むサービスをITを活用して実現すること」です。

インターネットの普及とモバイルテクノロジーの発達により、ユーザーはいつでもどこでもスマートフォンが1台あればアプリケーションをダウンロードして様々なサービスを利用することが可能となりました。さらに、AIやIoTなどの新たなテクノロジーの発展に伴い、今までITとは掛け離れた業界・企業も含めた全ての企業にITを活用したサービスが求めらています。そんな大きな変革を迎えている現在、すべての企業にITを活用した新たな価値を生む「攻めのIT」へのチャレンジが求められているのです。

2. 「攻めのIT」支援ツールとして期待されるAIOps

「攻めのIT」を実現ならびに加速させる手法や開発基盤も進化してきています。

アプリケーション開発手法がウォーターフォールからアジャイルへ、開発基盤がモノリシック(一枚板)からマイクロサービスアーキテクチャへ、従来のオンプレミスからクラウドへ、さらにはクラウドからマルチクラウドへの移行など、この数年で技術革新と手法の変化に伴い、従来のIT運用と手法では適切な運用を実現することが困難になってきており、IT管理者に求められることも変化してきています。

そのような状況の中で新たに誕生したのがAIOpsです。ガートナーによればAIOpsとはITSM(IT Service Management)、ITOM(IT Operations Management)、IT Automation が融合したもので、新たなIT運用の実現をサポートするソリューションとして期待されています。具体的にはITシステム全体を網羅した上でプロアクティブな対応をサポートする「予兆検知」、MTTR(Mean Time To Repair:平均復旧時間)の改善をサポートする「ルートコーズ情報の提供」などの機能を備えており、今後益々活用されていく技術の1つとして注目を集めていくだろうと言われています。

従来の運用をサポートする代表的なソリューションに対し、新分野として定義されるAIOpsを説明したスライド

3.  AIOpsでマイクロサービス環境モニタリングを効率化

AIOpsは様々な場面での活用が期待されますが、今回は代表的な活用事例としてマイクロサービス環境モニタリングを紹介します。

マイクロサービスとは従来のモノリシックなアーキテクチャとは異なり、複数の小さなサービスをAPIによって連携させるアーキテクチャで、その基盤的な技術としては「コンテナ」が主流です。

日本でも徐々に広がり始めているマイクロサービスにとって、モニタリングはとても重要なポイントです。コンテナ技術を活用したマイクロサービスアーキテクチャを採用することにより得られるメリットは多い一方、アーキテクチャならびにコンテナの特性上、従来の運用手法では効率的なモニタリングを行うのは難しいのが現状です。

しかし機械学習のアルゴリズムでアプリとインフラ間、複数アプリ間の相関異常を検出可能する機能を備えているAIOpsを活用することにより、効率的なモニタリングが実現するのです。

メジャーなインシデントの解決や自動的にRCA(Root Cause Analysis:根本原因解析)を見つけ出す機能として活用するなど、AIOpsユースケースを紹介したスライド

まとめ:「攻めのIT」によるビジネス成功の鍵は運用

最新のテクノロジーを活用することにより得られる恩恵は多々あるかと思いますが、ユーザーへ安定したサービスを継続的に提供するためにはやはり運用が非常に重要なポイントになってくるでしょう。 日商エレクトロニクスではAIOpsソリューションを実現するLoom Systemsを取り扱っており日本で提案活動をしております。

関連記事:日商エレクトロニクス DIGITAL transformation

また、お客様のビジネスを共創&サポートすることを目指しAIOpsのような最新のテクノロジートレンド、ユーザートレンドを日々調査しております。是非お気軽にお問い合わせください。

弊社へのお問い合わせはこちらのフォームよりお気軽にご連絡ください。

この記事を書いた人

Shuichi Noto

この記事を書いた人

Shuichi Noto

2008年にユニアデックス入社。5年間の大手通信キャリア向けの営業を経験した後、日商エレクトロニクスへ入社。大手OTTの情報システム部門向けにVDIやWeb会議などの働き方改革を促進するソリューションの販売に従事。2019年よりNissho USAに赴任。お客様のビジネスを共創&サポートできるようなソリューションの発掘を目指し日々活動中。担当領域はITインフラ全般、ヘルスケア業界、地域創生など。趣味はゴルフとサッカー。

この記事をシェアする

ニュースレター登録 最新の記事を無料でお届けいたします。