シリコンバレーテクノロジートレンド 2015.09.30

OpenSource Networkingを失敗しないための4つの方法

こんにちは。Nissho Electronics USA山本大輔です。
今回は、もはや見逃せないオープンソースの勢い、その中でもオープンソース・ネットワーキングについて述べていきたいと思います。

オープンソース・ネットワーキングとは

まず、初めにオープンソース・ネットワーキングについて説明します。オープンソース・ネットワーキングはあらゆるネットワークをソフトウェアでプログラミング可能にするSDNの登場により、そのアーキテクチャの開発と標準化が様々なコミュニティで行われてきました。それぞれのコミュニティは開発したコードをオープンソースに寄贈しています。それらオープンソースをベースとしたネットワーク技術を総称して呼ばれるのが、オープンソース・ネットワーキングです。

なぜオープンソース・ネットワーキングが熱いのか?

オープンソースは、コンピューティングの世界での採用が進んでおり、ネットワークにおいてはベンダー製品の採用が多く見られていたと思います。しかしながら、今、「オープンソース・ネットワーキング」が非常に注目を集めています。

なぜ今オープンソース・ネットワーキングが注目を集めているのか?それは過去数年来ネットワークのイノベーションを牽引してきたSDN/NFVがゲームチェンジャーとなり、これまでのベンダーロックイン時代からマルチベンダーにおける標準化が進んできたからです。加えて商用環境における実績が増えてきたことも改めて注目を浴びていることに繋がっています。
主なオープンSDNプロジェクトというと、Open Contrail、OpenDaylight、ONOS、Open vSwitchなどがありますが、現在、コードコミット、コントリビューターが最も多いOpenDaylightを例にとって見てみましょう。コントリビューターの数、プロジェクトの数がリリースごとに倍近く増えているのがわかります。
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オープンソース・ネットワーキングを失敗しないためには?

とはいえ、良いことばかりではないオープンソース・ネットワーキング。ベンダーサポートが受けられない、メンテナンスが大変など様々な懸念があることでしょう。オープンソース・ネットワーキングの導入にあたって成功するための4つの法則をご紹介します。

 

少人数のチームで実施すること

大きなチームでオープンソースプロジェクトを進めようとすると、スピード、柔軟性というオープンソースの最大の メリットを失ってしまいます。また、OSSとしてソフトウエアやコードがUpstreamされているため、スクラッチで作る必要もなくJump Startができるため多くのリソースは不要です。

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多くのOpenSourceコミュニティに参加すること

小さなチームであればあるほど、コミュニティとの協業が必須となります。多くのコミュニティに属することは一見リソースが分散してしまうように見えますが、現在のオープンソースネットワーキングプロジェクトはそれぞれが多くの面でコラボレーションしています。例えば米国CablelabsはvCPEのプロジェクトにおいてOPNFVのプラットフォームを利用し、プロトタイプをOpenDaylight上で動かすためにコードをコントリビュートするなどコラボレーションが見られます。この分野においてはコミュニティを跨ってのUse caseの共創が見られます。

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エンドユーザがコミュニティボードに参加しているプロジェクトを選ぶこと

ベンダーだけで形成されているプロジェクトの場合は、ベンダー視点でコードがUpstreamされる懸念があります。コミッティーメンバーやアドバイザーにエンドユーザが加入しているプロジェクトを選択する方がリスクは少ないかもしれません。

ベンダーディストリビューション製品を利用すること

ベンダーサポートを受けられない、というデメリットを懸念するのであれば、ディストリビューション製品を検討することも良いでしょう。JuniperはOpen Contrailの商用版であるJunper Contrailをリリースしていますし、BrocadeはOpenDaylightベースのBrocade SDN Controllerをリリースしています。オープンソースのメリットを享受しつつ、ベンダーのサポートを受けることができるという良いところ取りが可能です。ここは現在、日商エレクトロニクスが積極的に取り組んでいる分野です。

オープンソース・ネットワーキング エコシステム

単一製品、単一プロジェクトだけではSDN/NFVのメリットを享受することは出来ません。例えばNFVはSDNのUse Casesの一つであり、単なるネットワーク・ファンクションをVM上で動かしただけでは本当の意味でのNFVとは言えません。Contrail、OpenDaylightなどのSDNコントローラーに加え、今注目されているNFVプラットフォームのOpenSourceプロジェクトであるOPNFVなどオープンソース・ネットワーキング全体を俯瞰し、エコシステムを意識することが重要です。

Nissho Electronics USAの取組み

オープンソースはもはや無視できない存在であり、エコシステム全体のトレンド把握が重要です。Nissho Electronics USAは今後も最新のトレンドを常に把握の上、日商エレクトロニクスと連携し、最適な提案をしてまいります。また、オープンソースはコミュニティからのコントリビューションにより常に進化していきますので、POCを実施しながら、お客様と共に作り上げていく必要があります。日商エレクトロニクスはOpenStack PoC Labをはじめ、様々なPOC環境を用意しており、お客様に安心してSDN/NFVを導入いただけるよう支援してまいります。

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この記事を書いた人

Daisuke Yamamoto

2014年5月に渡米しNissho USAのManager of Marketing & Business Developmentに着任。主にCloud, Storageエリアを担当。豊富な営業経験から顧客需要を満たすソリューション発掘を得意とする。

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