シリコンバレーテクノロジートレンド 2020.11.12

2020年10月に誕生した注目のユニコーン企業6社

多くの企業が新型コロナウィルスの影響で業績が低迷する一方、この状況が追い風となりビジネスを加速させている企業もあります。実際、2020年10月には14社もの新たなユニコーン企業が生まれました。ユニコーン企業とは、評価額$10M(約1,050億円)以上の非上場、設立10年以内の企業を指します。このような状況下でユニコーン企業にまで成長したのはどんな企業なのか、今回は評価額の高かった上位6社をピックアップしてご紹介します。

Uber Freight(評価額$3.3B / 約3,465億円)

Uber Freight は、トラックドライバーと貨物を輸送して欲しい顧客をマッチングさせるサービスで、使い方はUberの配車サービスと同じです。今回、ニューヨークの投資会社であるGreenbriar Equity Groupから$500M(約525億円)の資金調達に成功しました。調達した資金でマッチングプラットフォームの拡大を目指します。

MessageBird(評価額$3B / 約3,150億円)

MessageBirdは複数のコミュニケーションチャネルを統合するクラウド型のコミュニケーションプラットフォームで、SMS、Slack、Facebook Messenger、LINEなどを1つの会話スレッドとして統合することができるというものです。便利なコミュニケーションツールが増えていく一方、顧客に合わせて複数のツールを使わなければいけない、さまざまなチャネルでサポート窓口を設けたいなどというときに有効活用ができそうです。今回、Spark CapitalやAccelなどから$200M(約210億円)の資金調達に成功しました。

Unqork(評価額$2B / 約2,100億円)

Unqorkは金融・保険に特化したノーコード開発プラットフォームを提供します。従来保険や銀行口座開設の申し込みサイトなどを作る際は、開発エンジニアがソースコードを記述するというものでしたが、Unqorkが提供するノーコード開発プラットフォームは事前に用意しているパーツをドラッグ&ドロップのみの操作で完結できるというものです。開発スピードの向上、非エンジニアでも開発ができるなど、ノーコード開発はさまざまな可能性を秘めています。今回、BlacRockやWiLなどから$207M(約217億円)の資金調達に成功しました。

Tipalti(評価額$2B / 約2,100億円)

TipaltiはB2B向けの自動決済サービスを提供します。これまで海外企業との取引を行う際は、相手国の通貨や制度への対応に手間と時間がかかってしまうことが問題でした。Tipaltiの決済サービスは対象となる国の通貨や制度に自動で対応するため、国をまたいだ決済を効率化することができます。今回、Zeev VenturesやDurable Capital Partnersなどから$150M(約157億円)の資金調達に成功しました。

Arctic Wolf(評価額$1.3B / 約1,365億円)

Arctic Wolfはセキュリティオペレーションサービスを提供するサイバーセキュリティのスタートアップです。Arctic Wolfが保有しているセキュリティツールとセキュリティアナリストの知見を組み合わせ、企業向けにセキュリティオペレーションのサービスを提供します。今回、Viking Global InvestorsやDTCPなどから$200M(約210億円)の資金調達に成功しました。

Applied Intuition(評価額$1.3B / 約1,365億円)

Applied Intuitionは自動運転の開発に取り組むエンジニア向けに、製品開発ツールや自動運転テスト用の複雑なシナリオを作成するツールなどを提供します。自動運転分野ではTeslaやWaymoが先行している中、新たなユニコーンが出てきたということで注目されています。今回、Andreessen HorowitzやLux Capitalなどから$125M(約131億円)の資金調達に成功しました。

WHOOP(評価額$1.2B / 約1,260億円)

WHOOPはフィットネス用のリスト型ウェアラブルデバイスを月額約3千円のサブスクリプションサービスで提供します。利用料には端末のほか、睡眠時間や心拍数などのデータに基づいてパーソナライズされた改善プランを提案してくれる分析サービスが含まれます。今回IVP、プロゴルファーのRory McIlroy氏などから$100M(約105億円)の資金調達に成功しました。

NisshoUSA注目ポイント

私が最も興味を持ったのはノーコード開発プラットフォームのUnqorkです。実際にデモを見せてもらったところ、既に日本語対応済み、ノーコード開発でありながら柔軟な開発が可能で、ノーコード開発のデメリットを感じさせない部分に魅力を感じました。開発経験がない私でも扱えそうな、パワーポイントで資料を作るような感覚でサービスを作ることができそうです。既に多くのノーコード開発スタートアップが存在する中、設立3年でユニコーンの仲間入りとなったことについても驚くべきことだと思います。

今後のトレンドについて予測が困難な状況下で、ユニコーンになるような企業をフォローしていくことで新たなビジネスのヒントが見つかるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。
Nissho USAは、シリコンバレーで35年以上にわたり活動し、米国での最新のDX事例の紹介や、斬新なスタートアップの発掘並びに日本企業とのマッチングサービスを提供しています。紹介した事例を詳しく知りたい方や、スタートアップ企業との協業をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

Shuichi Noto

この記事を書いた人

Shuichi Noto

2008年にユニアデックス入社。5年間の大手通信キャリア向けの営業を経験した後、日商エレクトロニクスへ入社。大手OTTの情報システム部門向けにVDIやWeb会議などの働き方改革を促進するソリューションの販売に従事。2019年よりNissho USAに赴任。お客様のビジネスを共創&サポートできるようなソリューションの発掘を目指し日々活動中。担当領域はITインフラ全般、ヘルスケア業界、地域創生など。趣味はゴルフとサッカー。

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