DXを支援する注目スタートアップ 2021.02.09

米国著名アクセラレーター500 2021年冬デモ・デー速報その②

27社が参加した500デモ・デー。前回の記事では「Future of Works」と「eCommerce/Reseller Marketplace」カテゴリのプロダクトを紹介しましたが、今回は「Developer/Security」「Deep Tech」「Healthcare」「Fintech」で登場したスタートアップをいくつかご紹介していきます。

Developer/Security

Adapty(ロシア)

  • サブスクリプションビジネスをサポートするツールを提供
  • リアルタイムでサブスクリプションの契約状況を分析する機能を備え、常に最新の状況を可視化
  • また支払い画面でA/Bテストを実施し分析する機能や自動でプロモーションを通知する機能を使うことで、新規ユーザー獲得やチャーンレート(解約率)の低下が期待できる

Webサイト:Adapty

A/Bテストのイメージ(Adaptyウェブサイトより転載)

Amixr(米国)

  • 開発者のためのインシデントマネジメントプラットフォームを提供
  • 日々数多くのアラートに悩まされている開発者の負荷を軽減する
  • 有償版で提供しているほか、オープンソースでもリリース

Webサイト:Amixr

Penfield.AI(カナダ)

  • セキュリティ対策に特化したAIを開発
  • セキュリティインシデントが発生した際、その問題を解決するための必要なスキルセットをリアルタイムでモデル化し適任者を選定
  • 選定されたアナリストへ対策案なども含めたアラートを自動で送ることで解決までの時間を大幅に短
  • SIEMなどの既存セキュリティ監視プラットフォームとのインテグレーション機能を実装

Webサイト:Penfield.AI

Penfield.AIのソリューションイメージ(Penfield.AIウェブサイトより転載)

Plant an App(ルーマニア)

  • ローコード開発スタートアップ
  • サイトに必要なメニューをデータベースに入力することで、項目を簡単に追加できる
  • また自動で作成されたワークフローをドラックアンドドロップで手軽に編集することもできる
  • Salesforceなどの様々なツールとのインテグレーションが可能
  • 現在は保険業界をターゲットとして活動中、将来的には教育など様々な分野にも展開予定

Webサイト:Plant an App

Deep Tech

MightyFly(USA)

  • 新たな物流サービスを目指して自立型貨物機を開発中
  • 提供する貨物機は約960km飛行でき、積載量は約225kg、最大速度は約240km/時
  • 環境に配慮したカーボンニュートラルな飛行を目指している
  • アメリカ空軍から開発援助金などを得て、現在テスト飛行中
  • 迅速な配達と手ごろな価格でより豊かな生活の実現を目指す

Webサイト:MightyFly

MightyFlyの貨物機イメージ(MightyFlyウェブサイトより転載)

Omnitorn(米国)

  • 新たな3D MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の開発にチャレンジ
  • MEMS市場規模は約2.7兆円、センサー全体の市場規模約30兆円と比べると決して大きくないが、3D MEMSの将来性を信じてOmnitornを起業

Webサイト:Omnitorn

Drover(米国)

  • 電動キックボードなどのマイクロモビリティに特化した小型の制御用IoT機器を開発
  • IoT機器にエッジAIとコンピュータービジョン機能を備えており、歩道や自転車レーンなどリアルタイムに走行している場所を認識可能
  • 走行している場所によって走行スピードなどを自動で制御することができる
  • 電動キックボードのSpinなどに一部導入済み。そのほかのマイクロモビリティ企業にも導入が進んでいる

Webサイト:Drover

DroverのIoT機器イメージ(Droverウェブサイトより転載)

Butlr(米国)

  • 屋内での人の位置、姿勢、体温をリアルタイムで正確にトラッキングできるセンサーを開発
  • トラッキング製品は数多くあるが、正確さに欠けていたりプライバシーを考慮できていない製品が多い
  • そんな中、人のモーションをトラッキングすることでプライバシーを守りつつ行動を正確にトラッキングできるセンサーを開発
  • 独自製品以外にもAPIで提供

Webサイト:Butlr

Butlr製品イメージ(Butlrウェブサイトより転載)

Healthcare

Ash(米国)

  • 在宅でSTI(性感染症)検査ができる検査キットを提供
  • 検体(尿や採血など)を採取する検査キットが自宅に届き、採取した検査キットを送付するだけで数日後に結果が届く
  • ベーシック検査キット約1万円、フル検査キット約1万6千円の2パターンで販売中

Webサイト:Ash

Ash検査キットイメージ(Ashウェブサイトより転載)

Sira Medical(米国)

  • 医療向けに特化したAR(拡張現実)ソリューションを開発
  • CTスキャンやMRIを作成する際に得るデータを基に患者のホログラムを作成
  • 作成されたホログラムは手術前の計画を立てる際などに利用

Webサイト:Sira Medical

Fintech

BraveCredit(米国)

  • クレジットスコア(米国で使われている個人の信用度)を向上させるツールを提供
  • 新型コロナウイルスの影響を受け、クレジットスコアが低下した人は多い
  • そのような人たちをサポートするため、BraveCreditはクレジットスコアを回復させるサービスを開始
  • クレジットスコアに事実とは異なるがネガティブに影響を及ぼしている要素を自動で検出し、修正するようにカード会社などへ通知をしてくれる

Webサイト:BraveCredit

Awsm Bank(米国)

  • 子供がお金に関する知識を身につけることを目的としたクレジットカードを提供
  • 子供が使うクレジットカードは親のデビットカード配下で管理されており、使える金額などは親がコントロールする仕組み
  • 実際のクレジットカードとは違い、クレジットスコアなどには影響しない
  • 子供が本物同様のクレジットカードを使い、金融リテラシーを身につけることをサポートする
  • そのほかTikTokなどで教育コンテンツも提供しており、若い世代に受け入れられるよう工夫している

Webサイト:Awsm Bank

Awsm Bankサービス(Awsm Bankウェブサイトより転載)

Nissho USA注目ポイント

私がこの中で特に注目をしたのが「Awsm Bank」です。米国での生活を始めて感じたことの1つが、金融リテラシーが高い人が多いということです。米国に住んでいる私の友達は当たり前のように様々な方法で資産運用を行っており、ただ銀行にお金を預けているという人はほとんどいません。

一方、米国と比べると日本では金融リテラシーが全体的に低いように感じます。金融リテラシーは子供の頃から身につけるべき知識の1つだと思うので、Awsm Bankのように親がコントロールしてリスク発生を抑えつつ、実際のものに近いクレジットカードを使ってお金を管理させることは、お金について学べる良い機会になるでしょう。TikTokなどを取り入れていることからも楽しみながらお金について学べることが期待できそうです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

Nissho USAは、シリコンバレーで35年以上にわたり活動し、米国での最新のDX事例の紹介や、斬新なスタートアップの発掘並びに日本企業とのマッチングサービスを提供しています。紹介した事例を詳しく知りたい方や、スタートアップ企業との協業をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

Shuichi Noto

この記事を書いた人

Shuichi Noto

2008年にユニアデックス入社。5年間の大手通信キャリア向けの営業を経験した後、日商エレクトロニクスへ入社。大手OTTの情報システム部門向けにVDIやWeb会議などの働き方改革を促進するソリューションの販売に従事。2019年よりNissho USAに赴任。お客様のビジネスを共創&サポートできるようなソリューションの発掘を目指し日々活動中。担当領域はITインフラ全般、ヘルスケア業界、地域創生など。趣味はゴルフとサッカー。

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