DXを支援する注目スタートアップ 2020.08.04

EVへの買い替えコストを走行データから算出するGreen Light Labs

自動車の新規購入や買い替えなどの際にEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド)への乗り換えを検討されたことはないでしょうか?それらの自動車は補助金が用意されているほか、自動車重量税や自動車税など免税または軽減される制度がありますが、購入価格ではガソリン車と比べるとまだ割高になってしまうため、多くの人がガソリン車を選択されているようです。しかし、長期的なTCO(総保有コスト)を計算すると、実はガソリン車よりも割安になる場合があるかもしれません。今回ご紹介するGreen Light Labsはそんなコスト計算をわかりやすく行うことでEVやPHEVへの乗り換えをサポートするスタートアップです。

走行データを集めてEVとのコスト比較データを提供

Green Light Labsが提供するプラットフォームMyFeetBuyは自動車の走行データを集め、EVやPHEVとのコスト比較を算出するプラットフォームを提供します。このプラットフォームを活用することで、ユーザーは長期的なTCOの可視化ならびにCO2の削減予測を行うことができます。Green Light Labsはこのプラットフォームを通じてEV化の促進、そして環境問題解決への貢献を目指しています。

利用方法は次の通りです。

  1. 走行データを収集
    走行データを収集する方法は3つあります。1つ目が運転者のスマートフォンにMyFeetBuyのアプリをインストールし位置情報の取得を許可すること。2つ目が車両に位置情報を取得するためのデバイスを設置すること。そして3つ目がマニュアルで移動したデータを入力するという方法です。いずれかの方法で日々の走行データをMyFeetBuyのプラットフォームにデータが蓄積されます。
  2. データ分析
    データを分析するMyFeetBuyのプラットフォームはクラウドで提供されます。収集した走行データ情報を分析し、EVにした際のコスト比較を算出します。MyFeetBuyへ登録されたEV車とのコスト比較ができるため、何の車種に変更した場合、どの程度コストに影響があるかが分かるようになっています。またデータ収集の適切な期間はユーザーにより異なりますが、1ヶ月から2ヶ月の走行データを取得することが推奨されます。
  3. EVにした際のTCOコストを算出
    走行データを分析した結果から、EVにした際のコスト予測(ガソリン費用と充電コストの比較)とCO2削減予測のデータを提供してくれます。
収集したデータを元にGreen Light Labsのプラットフォームで可視化
Green Light Labsウェブページより転載

Green Light Labsはまだ米国のみでのビジネス展開ですが、EVの普及がまだまだ進んでいない日本市場こそ活用できるのではないかと感じています。ここでは日本で考えられる活用シーンを紹介したいと思います。

社有車を保有する会社に対してEV化アセスメントサービス

様々な用途で社有車を保有している会社は多くあります。数台であればコスト面で大きな影響を与えないかもしれませんが、数十台、数百台の規模で社有車を保有する会社はEVへ乗り換えることで大きなコストダウンを図れる可能性があります。MyFeetBuyのプラットフォームを活用して1ヶ月から2ヶ月程度の走行データを取得し分析することで、コスト面でどのくらいの削減効果が見込めるのかを把握することができます。そしてコスト面だけではなくCO2削減予測のデータも取得できるため、環境に配慮した活動になり、社会貢献にも繋がるというメリットもあります。

NisshoUSA注目ポイント

既に日本では多くの車両管理システムがありますが、Green Light Labsのように取得した走行データをEVにした際のコスト比較に活用するというサービスはまだないのではないでしょうか。その着眼点が非常に魅力的だと感じました。私が話したCo-FounderのAdrian Gomez氏は日本は魅力的な市場、戦略的なパートナーと組むことができれば進出を考えたいということを言っており、日本市場には前向きな様子が窺えました。EV普及を目指して活動している企業との共創を目指しているということですので、興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

会社概要

設立年 2017年
所在地 カリフォルニア州サンフランシスコ
従業員 5-10名
創設者 Samveg Saxena(Founder & CEO)
資金調達 N/A
VC Alchemist Accelerator
URL https://www.greenlight-labs.com/

※crunchbaseデータベース参照

最後までお読みいただきありがとうございました。
弊社ではオープンイノベーションの実現ならびにお客様との新規ビジネス共創を目指して、米国企業の取り組みや斬新なスタートアップ発掘を行っています。是非お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Shuichi Noto

この記事を書いた人

Shuichi Noto

2008年にユニアデックス入社。5年間の大手通信キャリア向けの営業を経験した後、日商エレクトロニクスへ入社。大手OTTの情報システム部門向けにVDIやWeb会議などの働き方改革を促進するソリューションの販売に従事。2019年よりNissho USAに赴任。お客様のビジネスを共創&サポートできるようなソリューションの発掘を目指し日々活動中。担当領域はITインフラ全般、ヘルスケア業界、地域創生など。趣味はゴルフとサッカー。

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