DXを支援する注目スタートアップ 2020.07.26

移動をするだけでポイントが貯まるモバイルアプリ Miles

COVID-19の影響で人の移動が抑制される生活が続いています。1度は落ち着いたように見受けられ経済が活性化するかと思われたものの、第2波の影響で様々な施策が頓挫しています。とはいえ、COVID-19が落ち着いた時にどのように経済を戻していくのか、新たな施策が必要になってきます。今回はそのような時に利用したいアプリMilesについてご紹介します。

移動をすることでポイントが貯まるモバイルアプリ

Milesはユーザーが移動した分だけアプリ内で使うことができるマイルポイントが貯まり、そのポイントを使い様々な特典を得ることができるモバイルアプリです。特徴は、環境に良い移動ほどマイルが貯まりやすい仕組みとなっていること。例えば1マイル移動する場合、徒歩だと10マイルポイント、バスだと3マイルポイント、車だと1マイルポイントなど、移動手段によって獲得できるポイントが異なります。そしてユーザーは貯まったポイントを使い、加盟店で使える特典を得ることができます。もちろんユーザーはこのMilesモバイルアプリを無料で使うことができます。

加盟店へユーザープロファイル提供をメインとしたビジネスモデル

ここで、ビジネスモデルについて説明します。関係するのは、Milesモバイルアプリを使用するユーザー、Miles、加盟店の3者です。

  • Milesモバイルアプリを使用するユーザー
    ユーザーがアプリをインストール、位置情報の取得を許可すると、Milesが移動した情報を得て、移動した分だけユーザーへポイントが付与されます。Milesモバイルアプリはユーザーの移動距離だけではなく、どのように移動したかをある程度正確に把握してくれるため、ユーザーはアプリの操作をすることがなくマイルポイントがアプリ内に貯まっていきます。そしてユーザーは貯まったポイントを使って特典を得ることができます。
  • Miles
    Milesモバイルアプリからユーザーの移動情報を取得し、それを元にユーザーのプロファイルを作成して加盟店へ販売することで収入を得るビジネスモデルです。ユーザーの行動から作成することができるプロファイルの内容には以下のようなものがあります。

    居住地・勤務地・その他よく行くエリア・行きつけのレストランやコーヒーショップ・旅行頻度・ゴルフに行く回数・よく使う移動手段・利用頻度が高い航空会社など、あくまでユーザープロファイルの提供に留まるため、個人情報などの規制には違反することはありません。

  • 加盟店
    Milesからユーザープロファイル情報を購入し、ターゲットとなるMilesユーザーのアプリ内に特典を表示させることが可能となります。例えばコーヒーショップ店が店舗から半径5キロメートルで活動するユーザーに対して特典を提供したいという場合、ユーザープロファイル情報から移住地や勤務地のデータを確認して該当するユーザーに対してコーヒー1杯無料などの特典を提供することが可能です。つまり、コーヒーショップはMilesアプリを活用して店舗に訪れてもらうための導線を作ることができるのです。

 

COVID-19の影響でユーザーのライフスタイルや行動が変化した中、店舗はターゲットユーザーに対して効果の高い広告をどのように出すかが重要になってきます。実際にユーザーの行動プロファイルから得た情報を元に提供する特典は高い効果を見込めると言えるでしょう。

実際のMilesアプリ画面。マイルポイントを様々な特典に交換可能。

Nissho USA注目ポイント

私が注目した点はMilesが考えたビジネスモデルとアフターコロナ時代の経済活性化に繋がる可能性があるという点です。

1点目のMielsのビジネスモデルは関係者全員がそれぞれメリットがあり、そしてデメリットがないという点です。ユーザーは無料でアプリが使え、移動すればするほどポイントが貯まります。加盟店は広告予算を効果的に活用でき、新たなユーザーの獲得が期待されます。またエコな移動をすればするほどマイルが貯まりやすいという点から、徒歩や自転車などで移動するユーザーも増え、健康促進に繋がるというメリットもあります。

2点目の経済活性化については、人が移動する社会を取り戻すことが重要なポイントの1つになってくるという点です。実際私がこのMilesアプリを使い生活している中で感じたことが、Milesアプリは積極的に移動をしたくなるような気持ちを持たせてくれるということです。移動をするだけでポイントが貯まるといった新たな感覚はとても新鮮で、まだ米国では移動規制が強い状況の中ですが家から出るきっかけ作りをこのアプリがしてくれていることが感じられました。

Milesアプリはホワイトレーベルで提供が可能なため、企業は自社アプリとして利用できる点から、ウィズコロナ時代の新たなビジネス創出としてMilesアプリを活用することができるのではないでしょうか。

会社概要

設立年 2016年
所在地 カリフォルニア州サンフランシスコ
従業員 11名-50名
創設者 Jigar Shah
資金調達 $7.1M(シード)
VC Scrum Ventures, JetBlue Technology Ventures, Sony Innovation Fund, SAIC Venture Capital, Porsche など
URL https://www.getmiles.com/

※crunchbaseデータベース参照

最後までお読みいただきありがとうございました。
弊社ではオープンイノベーションの実現ならびにお客様との新規ビジネス共創を目指して、米国企業の取り組みや斬新なスタートアップ発掘を行っています。情報提供だけに留まらず、新規事業の戦略立案のご支援、PoC技術支援などのサービスをご提案させていただきます。

今回ご紹介させていただきましたMilesはまだ日本ではサービス展開しておりません。具体的なUI、Miles側にて作成できるユーザープロファイル情報などについて弊社からご紹介することが可能です。Milesの概要を分かりやすくまとめた資料はこちらから閲覧することも可能です。更に詳細な情報を知りたいという方はぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

Shuichi Noto

この記事を書いた人

Shuichi Noto

2008年にユニアデックス入社。5年間の大手通信キャリア向けの営業を経験した後、日商エレクトロニクスへ入社。大手OTTの情報システム部門向けにVDIやWeb会議などの働き方改革を促進するソリューションの販売に従事。2019年よりNissho USAに赴任。お客様のビジネスを共創&サポートできるようなソリューションの発掘を目指し日々活動中。担当領域はITインフラ全般、ヘルスケア業界、地域創生など。趣味はゴルフとサッカー。

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