DXを支援する注目スタートアップ 2022.04.13

社内コミュニケーション特化型プラットフォームStaffbase

約2年間続いたコロナ禍収束の兆しがようやく見え始めた中、米国の大手テック企業ではRTO(Return To Office)の動きが加速しています。The Informationの記事ではRTOポリシーについて以下の3カテゴリーに分類しています。

  1. ハイブリットも含むオフィス勤務(Alphabet、Apple、Meta Platforms、Microsoft、Uber)
  2. オフィス出社は義務化せず、従業員と上司が相談して選べるフレックス勤務(Doordash、Lyft、Salesforce、Snap、Zoomなど)
  3. リモート勤務(Affirm、Airbnb、Block、Brex、Coinbase、Robinhood、Twitterなど)
RTOポリシーのの3カテゴリー(The Information記事から引用)

今回分類された3つの働き方にはそれぞれ一長一短がありますが、いずれにおいても重要なのが社内コミュニケーションです。そこで、今回は社内コミュニケーションに特化したプラットフォームを提供するStaffbaseを紹介します。

Staffbaseとは?

Staffbaseは社内コミュニケーション特化型のプラットフォームを提供する企業で、2014年にドイツで設立されました。2022年3月にシリーズEラウンドで€106M(約143億円)の資金調達に成功し、評価額が$1.1B(約1,350億円)となった注目のユニコーン企業です。コロナ禍でリモートワークが進んだ中で一気に成長を加速させ、顧客にはグローバルロジスティクスのDHLやadidasなど大手企業を抱えています。

同社の成長を支える主要機能は、ノーコードで様々なデザインのメールを作成できる「Employee Email」、社内のイントラネットをプログラミングなしで自由に作成できる「Front Door Intranet」、Microsoft O365と連携する機能「SharePoint and Teams」、自社独自のスマホアプリ機能を作成できる「Employee App」の4つです。

ここからは各機能を詳しく見ていきましょう。

Employee Email

Employee Emailはプログラミングを必要とせず、ドラックアンドドロップの操作で様々なデザインのニュースレターなどを作成できる機能です。たとえば社内向けにイベントのアナウンスを行う際は、従業員の興味を惹くデザインのメールを簡単に作成できるため、従業員のエンゲージメント向上が期待できます。そのほか、対象者を分類して配信する機能やメールを開封した従業員などのデータを分析できる機能も備えています。詳しくはこちらから。

ノーコードでニュースレター作成をしている様子

Front Door Intranet

こちらは会社のイントラネットをノーコードで作成できる機能です。その特徴は休暇申請や業務情報の発信など、企業運営に必要な機能を実装できる点です。一見特別ではないように思えますが、実は多くの企業ではイントラネット上でそうした機能にアクセスするために別のサービスを利用するケースが多いため、1つのサービスで完結するのは管理者にとって魅力的です。また各機能に分析機能も付いていることから、管理者側は取得したデータを活用して様々な角度からユーザー動向を分析することができます。詳しくはこちらから。

Front Door Intranetを利用して作成したイントライメージ(Staffbase公式ウェブページより引用)

SharePoint and Teams

既に多くの企業がO365を利用している中、StaffbaseではMicrosoft O365で提供されるSharePoint、Teams、Vivaなどの機能と連携できることを強みとしています。Front Door Intranetで作成されたイントラネットからO365とノーコードで連携でき、ワンクリックでストレスなくO365にアクセスすることが可能です。提供される機能を細かく見ていくとO365と重なる部分も多く、ユースケースによっては競合となる場合もありますが、基本的にはお互いの足りない機能を補完し合い、より良い社内コミュニケーションプラットフォームを構築するパートナーという位置づけです。詳しくはこちらから。

Employee App

自社独自のモバイルアプリを作成できる機能です。このモバイルアプリ内で、Front Door Intranetで作成されたイントラネットにアクセスしたり、Employee Emailで従業員に発信したりできるほか、SharePoint and Teamsなどの機能の利用も可能です。アプリのロゴも自社ロゴなど自由に選択でき、自社オリジナルアプリとして利用できます。詳しくはこちらから。

NisshoUSA注目ポイント

私がStaffbaseに興味を惹かれたのは、社内で拠点をまたぐコミュニケーションを活性化するきっかけになると感じたからです。私は普段ベイエリアの最新情報を日本側の従業員に発信していますが、以前よりその内容に対する反応をもっと知りたいと考えていました。Staffbaseを使うことで、イントラネット上での発信が簡単になったり、テキストのメールから洗練されたデザインのメールを作成できたりと効果的な情報共有がより手軽になるだけでなく、それを分析して誰が読んでくれているかが分かれば日本側の従業員と新たな接点が生まれそうです。

また日本では大小様々な企業で既にO365を利用していることから、O365との連携ができる点は広く受け入れられるでしょう。

会社概要

設立年 2014年
所在地 ドイツ
従業員 501-1000名
チーム Frank Wolf(President & Co-Founder)
資金調達 $307.1M(約368億円)シリーズE
VC General Atlantic、Insight Partnersなど
URL https://staffbase.com/en/

※crunchbaseデータベース参照

最後までお読みいただきありがとうございました。
Nissho USAは、シリコンバレーで35年以上にわたり活動し、米国での最新のDX事例の紹介や、斬新なスタートアップの発掘並びに日本企業とのマッチングサービスを提供しています。紹介した事例を詳しく知りたい方や、スタートアップ企業との協業をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

この記事を書いた人

Shuichi Noto

2008年にユニアデックス入社。5年間の大手通信キャリア向けの営業を経験した後、日商エレクトロニクスへ入社。大手OTTの情報システム部門向けにVDIやWeb会議などの働き方改革を促進するソリューションの販売に従事。2019年よりNissho USAに赴任。お客様のビジネスを共創&サポートできるようなソリューションの発掘を目指し日々活動中。担当領域はITインフラ全般、ヘルスケア業界、地域創生など。趣味はゴルフとサッカー。

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