シリコンバレーテクノロジートレンド 2021.02.16

Salesforceに特化したバックアップがユニコーン入り!2021年1月に生まれた注目ユニコーン企業6社

2021年1月には38社ものユニコーン企業が新たに生まれました。前回の記事ではノーコード開発スタートアップを中心に北米の注目ユニコーン企業を7社紹介しましたが、引き続き今回も北米の注目ユニコーン企業を6社ピックアップしてお届けします。

Enfusion(評価額$1.5B / 約1,575億円)

Enfusionは総合的な投資管理プラットフォームを提供します。これまでサイロ化されていたポートフォリオ管理、取引履歴、注文管理、リスク管理などを総合的にまとめ、全体の情報をリアルタイムに可視化することで、迅速な判断・行動をサポートします。2020年には日本のヘッジファンド市場育成で東京都と提携をするなどの取り組みも行っています。

OwnBackup(評価額$1.4B / 約1,470億円)

OwnBackupはSalesforceに特化したバックアップ&リストアソリューションを提供します。Salesforce自体にもバックアップ機能は備わっていますが、データ復元に手間と時間がかかることやゴミ箱の保存期間に制限があるなどいくつか課題がありました。OwnBackupのバックアップソリューションを使って日々バックアップを取っておけば、意図せずデータが破損した場合でも素早くデータを復旧でき、ビジネスの影響を最小限に抑えられます。今回Salesforce Venturesなどがリードして$167.5M(約175億円)の調達に成功しました。

K Health(評価額$1.4B / 約1,470億円)

K HealthはAIを活用したプライムケアアプリ「K」を提供します。さまざまな患者の検査結果、治療方法、処方箋、医師のメモなど、診断履歴や治療履歴のデータベースを持っており、ユーザーは症状が出た際に、それらの蓄積データから自分の状態や必要な治療などの情報を入手し、自身の健康状態や深刻度を数分で大まかに理解することができます。さらにプライムケアの医師とつながる機能なども備えており、要望に応じて個別にチャットで相談することもできます。

Melio(評価額$1.3B / 約1,365億円)

Melioは中小企業向けのB2B決済プラットフォームを提供します。米国ではまだACH(銀行口座を利用した送金)や小切手を利用した支払いが多く使われていますが、着金までは4日〜5日ほどかかることがある問題点がありました。Melioを使えば早ければ当日に着金できるほか、決済に必要な請求書などのやり取りを一括管理できる機能も備えているため、決済全般の処理を効率化することができます。Melioのような新たな決済プラットフォームの登場でB2B決済の在り方が大きく変わりそうです。

Starburst Data(評価額$1.2B / 約1,260億円)

Starburst DataはTrino(2020年12月にPrestoから改名、オープンソースの分散型SQLクエリエンジン)のエンタープライズ版ディストリビューションを提供しています。低レイテンシーでアドホックなデータ分析に最適化されており、複雑なデータを素早く分析するエンジンを提供することで企業の成長をサポートします。

SalesLoft(評価額$1.1B / 約1,155億円)

SalesLoftはB2B向け顧客エンゲージメントの強化を支援するプラットフォームを提供します。パイプラインの作成、取引の管理、顧客とのエンゲージメントなどを1つのプラットフォームで管理することで、適切な人に適切なタイミングで適切なメッセージを送れるようになります。また営業チームの活動を活性化させることに留まらず、高収益を実現する組織へと変革するサポートも行います。

Nissho USA注目ポイント

私が今回注目したユニコーン企業は「OwnBackup」です。クラウドで提供されているSalesforceにはバックアップ&リストアの機能は最低限備えているという認識があり、OwnBackupのような企業はごく一部のユーザーにしか必要とされないという思いがあったため、ユニコーン企業まで成長したことには驚きました。

Salesforceが提供するCRM(顧客関係管理)が今後も収益向上のために重要なツールの1つとなるのは言うまでもありません。一報、そのようなソリューションが今後さらにSaaSで提供されていく中、その重要なデータをどう保護していくかという点は見落としがちかもしれません。SaaSで提供されるデータ保護については今後注目されていきそうです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

Nissho USAは、シリコンバレーで35年以上にわたり活動し、米国での最新のDX事例の紹介や、斬新なスタートアップの発掘並びに日本企業とのマッチングサービスを提供しています。紹介した事例を詳しく知りたい方や、スタートアップ企業との協業をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

Shuichi Noto

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Shuichi Noto

2008年にユニアデックス入社。5年間の大手通信キャリア向けの営業を経験した後、日商エレクトロニクスへ入社。大手OTTの情報システム部門向けにVDIやWeb会議などの働き方改革を促進するソリューションの販売に従事。2019年よりNissho USAに赴任。お客様のビジネスを共創&サポートできるようなソリューションの発掘を目指し日々活動中。担当領域はITインフラ全般、ヘルスケア業界、地域創生など。趣味はゴルフとサッカー。

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